調整後増分貸借対照表を並べ替えて、キャッシュフロー計算書(間接法)を作ります。
並べ替える際に、受取手形と売掛金を合わせて売上債権とし、支払手形と買掛金を合わせて仕入債務とします。
また、今回は、直接法と同じように、営業活動キャッシュフロー、投資活動キャッシュフロー、財務活動キャッシュフローに区分して作表します。
2つの表の営業活動CF(キャッシュフロー計)、投資活動CF、財務活動CFは一致しています。
営業活動キャッシュフローについては、2つの表で中身は全く異なります。
キャッシュフロー計算書(直接法)では売上収入に始まって以下お金の出入りを並べています。
キャッシュフロー計算書(間接法)の営業活動キャッシュフローは、まず利益があり、次に減価償却費がきます。
この合計が減価償却前利益です。
その下にいくつかの勘定科目の増減がプラス、マイナスされています。
すでに勉強したようにこれらをまとめると増加運転資金になります。
したがって、営業活動キャッシュフローは、営業活動CF=減価償却前利益-増加運転資金となっていることが分かります。
この式は大変重要です。
ぜひ覚えてください。
現預金増減=利益-増加運転資金という式を示しました。
下の式の前提になっている取引では、投資活動も財務活動もなく営業活動しかありませんでした。
したがって、下の式の現預金増減は営業活動CFのことです。
また、下のケースでは減価償却もありませんでした。
減価償却をすると、お金の動きはないのに減価償却の分利益が減ることになるのでその分を戻して減価償却前利益にする必要があります。
こうして、下の式の現預金増減を営業活動CFに変え、利益を減価償却前利益に変えたのが上の営業活動CFの式というわけです。
投資活動キャッシュフローと財務活動キャッシュフローについては2つの表とも全く同じです。
その理由は次のように説明することができます。
投資活動についてみると、有形固定資産の取得という資金の支出は貸借対照表では有形固定資産の増加というかたちで現れます。
同様に、株式投資を行うという資金の支出は投資有価証券の増加というかたちで、貸付を行うという資金の支出は貸付金の増加というかたちで、それぞれ貸借対照表に現れます。
また、財務活動についても、借入金の借り入れという資金の取り入れは借入金の増加というかたちで、社債の発行による資金の取り入れは社債の増加というかたちで、増資による資金の取り入れは資本金の増加というかたちで、それぞれ貸借対照表に現れます。
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